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岐阜県白川村萩町

1975年、小生が大学2回生の時、白川村が重要伝統的建造物群保存地区として認定されるというので、こぞって白川村詣が始まった。

今回訪れた時は、まだ雪が残る平日で、春休み前という事もあり観光客はまばらで思う存分に白川郷を楽しめた。

1976年いざ認定されると、白川村は白川郷として、ありとあらゆる観光会社の標的になり、annon族から農協の観光団体まで幅広い層が押しかけた。当の萩町集落は「売らない、貸さない、壊さない」の三原則を決め、昔からの習慣であった「結の心」で住民同士の相互扶助を守り続ける事により、観光地荒れを防いだ。

1995年に白川郷の合掌造り集落は、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」としてユネスコの世界遺産に登録された。これにより、国際的な保護と注目を集めるようになり、その独特な文化的景観と歴史的建造物が高く評価された。この地域の伝統的な日本の生活様式と自然環境の調和の中で、人々がどのように共生してきたかの貴重な証とされてる。

世界遺産登録後、白川郷は多くの観光客を引きつけるようになった。地域経済に貢献しているが、一方で、観光客の増加による環境への影響や、地元コミュニティへの負担も増加している。合掌造りの家屋や伝統的な生活様式を守るための保全活動が積極的に行うため、修復作業や伝統技術の継承、地域住民と観光客のための教育プログラムなどを実施している。

 観光客の増加が地域に与える影響を管理し、持続可能な観光開発を図ることが重要だが、合掌造りの家屋の維持管理は、高齢化する地域住民にとって大きな負担だ。若い世代への技術の継承と、公的な支援の拡大が求められる。

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